映画鑑賞:『クローズ ZERO2』

クローズZERO II スタンダード・エディション [DVD]

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前作の数ヵ月後という設定。

不良高校の番各になった主人公が、今度は他校と争うことになる。話の軸は現在の不良高校同士の抗争なのだが、抗争の発端となった2年前の殺人事件の当事者の現在を同時並行でリンクさせている。
二つのストーリーを繋げる役割は、主人公の相談役のヤクザと主人公の父であり、ヤクザの組長である。

乱闘シーンを前作の校庭から校舎内に変更したことで、殺陣の迫力と衝撃がアップしていたように思う。俳優陣の動きも原作の漫画のスピード感を再現していると思う。ワイヤーアクションも、最後のシーンを除けば、「ありそう」と思わせる動きを表現していた。

ただ、主人公の乗り越えるべき壁が前作とほぼ同じだったのは、観ていて新鮮味が感じられなかった。集団のトップに立つということと親父越えがそれだけれども。
主人公以外の登場人物に重きを置いていたように思うが、その意図が成功してとはあんまり思えなかった。