28日後…

未知のウィルスに汚染されたイングランドが舞台。感染を免れた主人公たちのサヴァイバルホラー。ゾンビ系。

全体的にはゾンビ映画っぽいんですが、緊張と緩和が程良く混ざり合っていて観ていて飽きがくることがなかったです。ゾンビ(感染者)たちが襲ってくるシーンは本当に怖いし、逆に安全な場所に主人公たちが逃げる場面などはイングランドの田舎の美しい田園風景と音楽がマッチしていて、見事に惨劇を忘れかけてしまいます。

後半になると物語中の父親のロールモデルが死んでしまい、それを契機にジムの成長が促される(逆に強い女性であったはずのヒロインは「女性性」を担わされる)ことになります。その結果として、ジムがヒロイン達を理不尽な生存者たちから護るために行動するのですが、そこは作品世界の狂気がジムに乗り移ったかのような不気味さを覚えます。

理不尽なと書きましたが物語世界内の論理で言えば、不快ではありますが、あながち間違っていない行動をとろうとする生存者たち(礼節は欠いています)の描写にも考えさせられる映画でした。本当に大災害があった時とか。



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