曽根崎心中 冥途のの飛脚 心中天の網島

近松門左衛門浄瑠璃三篇。巻末の解説によると、心中もの2つと犯罪もの1つに分類されるらしいです。

一番読んでいて面白かったのは、心中天の網島。

心中する旦那が最初、相手方が不義理だと勘違いしてしまいます。結果的には誤解は解けるのですが、周りの人間の行動によって主人公の行動の指針と考えが二転三転します。この主人公の変化をもたらす因果が、最もテンポよく、どうしようもないタイミングで次々に襲ってくるところが読み応えがありました。



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